これは大きく5点に集約されると思います。
一番に知っておきたいのは雨漏りのリスクです。「太陽光発電を載せたせいで、雨漏りが発生してしまった」というトラブルは実際に起きているようです。我が家の設計をお願いした建築士さんも、屋根に穴を開けるという行為自体が危険とおっしゃっていました。
その意味でもずさんな施工をしない業者をちゃんと選ぶことが大事だと私は思います。たとえば野地板が12mmの厚みが必要なところを確かめもせず施工する会社や、メーカーが指定するコーキング(隙間を埋めること)をちゃんとやらずに仕上げてしまう会社も実際にあるらしく、これから数年後に雨漏りが多発することもありえるのではないかと、ある業者さんはおっしゃっていました。
数万円の違いで安い業者を選ぶのではなく、対応がしっかりしていて実績が豊富な業者さんを探すのをオススメします。販売を受けるさいにも、どんな施工会社に発注をかけるのか確認しておきましょう。(施工時に一緒に屋根に乗って、工事の様子を見ておくのも、有効なようです)
ちなみに我が家の場合は、仲介サイトを活用し、「屋根に穴を開けない工法」で設置してくれる業者を探して、最終的にそちらでお願いすることにしました。
>>「設置までの流れ」と「業者選びのポイント」
次に屋根に載せるパネルの重さにもケアが必要と思います。太陽光パネルは相当重いので、家の構造によっては重みに耐えられないこともあると思います。地震が起きても耐えうるのか、過去に台風でパネルが飛ばされたということは無いか。営業の方と話をするときは、このあたりも確認して、納得の上で設置されることをオススメします。
将来、より高性能なパネルが発売されたときに、「古いものが載っているせいで載せられない」というのも設置にあたり考えておきたいポイントです。一度パネルを載せてしまうと、架台のピッチの問題から他メーカーのものに載せかえるのは大変であるという話も聞きました。
我が家の場合は、いろいろ調べて最終的には設置を決めたのですが、この点については以下の記事にまとめていますので、よろしければご参考になさってください。
>>太陽光発電の技術革新と我が家が購入に至るまでの検討経緯
国民生活センターが、太陽光発電の訪問販売によるトラブル増加に警鐘を鳴らしているように、また上記雨漏りリスクのところで触れたように、危険な会社が実際に存在している業界です。「アフターフォローは無料で何年でもやりますよ」と言っておいて、ろくに施工の管理もせず、トラブルが起きたときには会社をわざと倒産させてしまうようなケースもあると聞きました。
また、特に訪問販売では相場よりも100万円近く高い値段で見積りを出し、しつこく契約を迫るような例もあるらしいので、業者選びは慎重に行ってください。複数社からの見積もりをとることは必須と思います。
>>「設置までの流れ」と「100万円の差が出る業者選び」
太陽光発電を載せてメリットがあるかどうかは屋根次第です。またいくら発電ポテンシャルがあっても載せられない屋根(施工不能案件)というものもあるそうです。デメリットというほどではないかもしれませんが、注意しておくべきことの1つとして、太陽光発電と屋根について簡単にまとめていますので、よろしければご参考になさってください。
>>太陽光発電と屋根について(まとめ)