回収期間を大きく縮めた余剰電力買取制度

2010年から始まった電力買取制度では、日中の発電量から使用量を引いた余剰分を電力会社が買い取ってくれます(10kW未満のシステムの場合)。この制度の経済効果は大きく、システム規模によっては多いときで月2〜3万円もの売電収入になります。

10年間で150万円=最強の補助金

この余剰電力買取制度がすごいは、設置時の買取価格で10年間売電し続けられるという点です。2010年度の設置であれば48円、2011年度なら42円、2012年も42円(※基本的には年々下がっていくが、2012年は特例的に据え置き:チャンスです!)。この価格で必ず買ってもらえるという制度なのです。屋根の条件等にもよりますが、4kWを超えるシステムであれば年15万円前後の売電収入になるのではないでしょうか。10年間で総額150万円もの売電収入をもたらしてくれるこの余剰電力買取制度こそ、私は最強の補助金であると思います。

2012年7月からは全量買取がスタート

さらに、2012年7月からは全量買取制度が始まりました。ただし10kW以上のシステムに限られ、10kW未満のシステムは引き続き余剰分の買い取りとなります。しかしこの全量買取、一般家庭には無縁かというとそうでもないと思います。大きめの土地や建物を所有していて、500万円前後のキャッシュがあれば、個人や中小企業でも十分に参入の余地があります。

あるいは新築でお家を建てる場合で、南面の屋根・車庫等の面積合計が16坪以上あれば、10kW以上のシステムは載る可能性があり、かつ住宅ローンも使えるので、ぜひ検討してみたいところです。ただし、10kW以上のシステムでは、国や自治体からの補助金もらえません。ローンを組んで導入される場合は、金利などとの掛け合わせでご検討されることをおススメします。

※参考>>全量買取制度・メガソーラーは、一般個人や中小企業でも利用できるか?

自宅に設置した場合どうなるか、シミュレーションしてみる

実際にどれくらいの売上をもたらしてくれるか、回収期間がどれくらいになるのかは、設置条件により大きく変わります。屋根の向き大きさ日照条件、日中の電力消費などなど様々な条件の掛け合わせで決まってくるので、ご興味がある方は一度、見積りシミュレーションをとってみてはどうでしょうか。

よく自治体の補助金が無いからと設置を見合わせている方の話を聞きますが、本当にもったいないなあと思います。せっかく電力買取制度ができたのですから、自治体の数万円の補助金で判断するのではなく、ぜひシミュレーションをとってみることをオススメしたいです。ただし、太陽光発電は急激に普及するなか、販売に関するトラブルも増えています。業者選びの前には以下のリンクもご参考になさってください。


>>「設置までの流れ」と「100万円の差が出る業者選び」



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